小野薬品工業は5月13日、今年3月期決算(昨年度)を発表した。最主力品の末梢循環障害改善薬オパルモンの売上高が前年度比6.4%増の446億円となったほか、過活動膀胱治療薬ステーブラが62.4%増の46億円と拡大。昨年度に発売した新製品の売り上げも寄与した。一方、主力品の多くが競合品との競争激化や後発医薬品の影響を受けて縮小し、全体の売上高は0.4%減の1359億円と微減収になった。
【国内医療用医薬品売上高詳細】 利益面では、営業利益398億円(8.4%減)、経常利益427億円(8.6%減)、純利益278億円(17.3%増)だった。
新製品のうち、昨年12月14日に発売した2型糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬として国内初)グラクティブは、昨年度の売上高は15億円で、今年度は5倍の75億円を見込んでいる。
今年度の業績予想は、6%台半ばの薬価改定の影響や後発品の普及促進策の浸透によるマイナス影響の拡大を見込み、売上高は1290億円(前年度比5.1%減)の減収となる見通し。利益面では、原価率の高い新製品の売り上げ拡大に伴う売上原価の増加などの影響で、営業利益320億円(19.7%減)、経常利益340億円(20.4%減)、純利益221億円(20.7%減)の減益を見込んでいる。
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