環境省は18日、国の特別天然記念物アホウドリのヒナ2羽が繁殖地の伊豆諸島・鳥島で土砂崩れにより死んだと発表した。鳥島には約2300羽が生息しているが、土砂崩れでヒナの死が確認されたのは初めて。
同省によると、鳥島に滞在している山階鳥類研究所の職員らが13日、島内最大の燕崎繁殖地に土砂が流入しているのを確認。土砂から体の一部が見えたヒナ2羽は救出したが、別の2羽はすでに死んでいた。他に6羽程度が土砂に埋まっている恐れがあるという。
燕崎はもともと土砂崩れの危険性が指摘され、同省はヒナがいる場所に土砂が流れ込まないよう別の流路を作ったり、島内の安全な場所にヒナを移動させるなどの対策を取ってきた。鳥島は火山噴火の恐れもあり、絶滅を避けるため07〜11年度の5年間で小笠原諸島の聟(むこ)島にヒナ約70羽を移送する事業も進められている。同省は「これまではヒナの数も少なく、土砂崩れがあっても被害を逃れてきたのではないか。個体数も増え、今後も被害の恐れがあるので、繁殖期が終わる6月ごろから土砂崩れ防止策を実施したい」としている。【大場あい】
【関連ニュース】
上野動物園:ニホンザル1匹が逃走 園外での目撃情報も タンチョウ:川霧の中で目覚め 北海道鶴居村 上野動物園:逃げたサル捕獲 6時間後飲食店の地下階段で アホウドリ:ヒナ15羽、鳥島から移送 クマゲラ:砂防事業の作業開始以降姿消す 北海道上川町 ・
ごみ収集車など8400台リコール(時事通信)・
薬害防止の第三者組織、個別医薬品も監視(読売新聞)・
現行法の解釈で業務範囲拡大を―チーム医療協議会(医療介護CBニュース)・
<元議員秘書詐欺>神容疑者、経歴も詐称(毎日新聞)・
<窃盗>巨人選手が車上荒らし被害…容疑者逮捕 神奈川県警(毎日新聞)